母指CM関節とは、親指の付け根のさらに奥、手のひらの中にある手根中手関節のことをいいます。親指を動かし支点となる関節で、物をつまんだり、握ったりする動作でとても重要な関節です。

親指を動かすのに負担の大きい関節のため、主に手の使いすぎによって、母指CM関節の軟骨がすり減り、骨と骨が擦れることで痛みが発症するのが母指CM関節症です。

物をつまむときや瓶のフタを空けるときなど、手首の母指付け根付近に痛みが出るのが特徴で、手を使う趣味や手を使う仕事をする人だけでなく、加齢によっても発症する場合があります。

初めのうちはある一定の動作で痛みが生じる程度ですが、進行すると関節の亜脱臼が起こり、親指が外へ開きにくくなってしまうこともあるため、早めの治療が大切です。

もし、あなたが母指CM関節症でお悩みだったり、母指の痛みを何度も繰り返しているようでしたら、是非こちらのサイトを読み進めてください。当院が母指CM関節症をどのように考え、さらにどのように治療していくかを解説していきます。

一般的に、母指CM関節症の原因というと、手指の使いすぎによって起こる痛みといわれています。実際、ピアニストやギタリストなど手指を過剰に使う人に多い疾患でもあり、最近ではパソコンやスマホを長時間使うことによっても多く発症しています。しかし、右利きなのに左手になったり、それほど使っていないのに母指CM関節症になったりする場合もあります。使いすぎが母指CM関節症の原因ならば、これって不自然ですよね。

現代の西洋医学では、指に炎症が起こっている事実だけをもって使いすぎが原因としており、利き手とは反対の手も母指CM関節症になることやそんなに使っていない場合でも発症することの説明がなされていません。現代の西洋医学は科学的医学的に研究がなされているにもかかわらず、原因の部分に関しては論理が崩壊してしまっています。

そのため当院には病院を受診したけど説明に納得がいかなくてご来院される方が多くいらっしゃいます。

当院では現代医学とは違って、東洋医学の考え方を取り入れて説明や施術を行っているので多くの患者さんに納得したうえで治療に取り組んでいただいております。

東洋医学を説明し、ご理解いただくのはなかなか難しいのですが、できるだけ簡単に説明したいと思いますのでしっかりとこのサイトを読み込んでいただければと思います。

東洋医学ではすべての症状の原因は内因・外因・不内外因の３つに分類されます。内因（内的環境）は飲食不摂生や過労など体の中に問題の原因があること、外因（外的環境）は体外より入ってくる病邪を、不内外因はそれ以外の外傷・事故などを指しています。

内因は文字通り、本人の体の状態によるもの。それは日常生活の中であなたが数えきれないほどの選択をしてきた積み重ねが体に現れるというものです。体の元になる『食事』、体を修復してくれる『睡眠』、外邪に負けない体を作る『運動』の３つと、そして重力のある地球上に生きている以上構造的な負担がかかるため『姿勢』も大きくかかわります。

外因には季節が関わっているとされており、風邪、暑邪、湿邪、燥邪、寒邪、熱邪の六つの邪気（六淫）があります。風がきついと痛風が出たり、暑すぎると熱中症になったり、湿気が多いと体がだるくなったり、乾燥するとのどが痛くなったり肌が荒れたり、寒くなると膝が痛んだり坐骨神経痛が出たりしますよね。それが長期にわたり体内にうっ滞していると熱に変化して体の中に炎症を起こします。このように気候や気圧、さらに現代では花粉やPM2.5や電磁波なども体に対するストレスの要因になります。

不内外因は明らかな原因があるためここでは割愛させていただきます。

また東洋医学では五行論という考え方があり、万物を全て木・火・土・金・水の5つに分類します。人間の体に当てはめると、木＝肝・胆　火＝心・小腸・三焦　土＝脾・胃　金＝肺・大腸　水＝腎・膀胱の五臓六腑になります。

この5つのバランスが取れている・均衡が保たれている状態が中庸といって症状が何もない健康な状態です。しかし、何らかの原因によってこの均衡が崩れた場合に症状として現れます。

母指CM関節症は母指側の手首付近に症状が出ますが、母指には肺の経絡（ツボが通る道）があり、肺の働きに問題がある場合はその経絡上に症状が現れます。肺は呼吸器系ですので、呼吸がうまくできなくなっているために酸素の取り込みが悪く、体が酸欠状態になります。その原因としては花粉症や副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群などの症状がある場合などがあります。

また、姿勢が悪くても呼吸が充分にできません。現代人は長時間のデスクワークや手元の細かい作業など姿勢が悪くなりがちで、胸骨や肋骨が固く動かなくなるため呼吸が浅くなってしまい、末端の酸素供給が不足するからです。さらに、ここ数年間のマスク生活も大きな影響を与えています。長時間マスクをしていることで酸素摂取量が通常の30％減になるそうです。

以上の要因から、東洋医学では母指CM関節症は、呼吸が充分にできていないことが最大の原因と考えます。そして花粉症や副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群などの症状が何もない場合は「姿勢」も大きく関係しているので、当院では姿勢も含めた「腕のねじれ」を整えるように施術していきます。

母指CM関節症は先ほども申し上げた通り、現代の西洋医学では原因がうやむやにされています。なので、明確な治療法はなく、病院に行ったとしてもできることと言えば対症療法のみになります。それらはテーピングや湿布、鎮痛剤や塗り薬の処方、ステロイド注射になります。

ステロイド注射や投薬治療で痛みがましになったとしても、それはあくまでも軽減措置をとっているだけで、根本的な改善につながるわけではありません。別の箇所が腫れたり痛んだり再発することも少なくありません。また、実際には症状もあまり変わらない方が多く、改善を諦めてしまっている方も多くいらっしゃいます。

母指CM関節症は「姿勢のゆがみ」によって呼吸が出来なくなっていることが関係しているので、その原因となっている体全体のゆがみを改善することが何より大切なのです。

その点で、整体治療は姿勢やバランスを良くする効果が高く、呼吸もしっかりとできるようになり、再発を防ぐ効果もあります。

先にも述べましたが、母指CM関節症は姿勢の悪さから呼吸が充分にできないことによって酸欠状態になり、肺の経絡上に痛みが出たものといいました。

姿勢を整えるのは整体治療において得意分野です。肩甲骨、肩、肘、手首のねじれやゆがみを矯正し、全身の筋肉を緩め、安定した姿勢へと導きます。

さらに、当院で行う母指CM関節症の治療は、そもそもの原因である姿勢のゆがみを矯正し、再発しないための姿勢指導から、体を機能的に動かせるようになるためのストレッチ指導、指先までリンパが流れる体操指導、食習慣のアドバイス、季節の養生など多角的・総合的に行っていくので、整体との相乗効果も高く、母指CM関節症にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

あなたはこれまでいろんな整体院や接骨院に行かれたかもしれません。でも良くならなかったので今このサイトを見てくださっているのだと思います。なぜどこに行っても良くならないのかというと、多くの治療院で行われているテーピング療法や電気療法やマッサージ療法は手指に対して治療が行われていますが、もともと手指には何の問題もないからなのです。母指CM関節症は今までの生活習慣や姿勢習慣の問題なので、当院ではほとんど手指を触ることはありません。でも皆さん良くなっていかれます。

病院では、多くの母指CM関節症が経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも痛みの改善・軽減は可能性があるので、希望を持って当院の治療を選択の一つに入れていただければと思います。

そしてこれまで数多くの母指CM関節症の患者さんと向き合ってきた当院にぜひご相談ください。